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おすすめ製品

洗車のノウハウ⑤、仕上げはガラス系で

ガラス系コーティング

 個人的に固形/液体、撥水/親水コーティング剤と色々使用してきましたが、仕上げ作業ではガラス系の被膜を付けるコーティング剤をおすすめします。

 洗車のノウハウ①「洗車中は車を乾かすべからず」
 洗車のノウハウ②「触れるのは異物を落とした後」
 洗車のノウハウ③「洗車する場所で気を付けること」
 洗車のノウハウ④「蒸発による自然乾燥を避ける」
洗車のノウハウ⑤「仕上げはガラス系で」

 市販されている製品を、固形(主にWAX)、液体(スプレータイプWAX、非ガラス系コーティング剤)、ガラス系コーティング剤に分けて以下にまとめます。

◆固形◆
 特性など:
  施工後の美しさは別格
  WAX成分の被膜と撥水による保護効果、持続性が高い
  成分が大気中の異物を噛みやすい
 手間など:
  洗い作業では、古い成分の完全除去が必要
  拭き上げ作業が必須 
  仕上げ作業では、WAX成分を極薄く塗り広げる必要あり

 被膜がボディへの汚れを代わりに吸着します。洗車では汚れた被膜を除去して新しい被膜に切り替える作業になります。
 事前に高圧洗浄もしない場合、洗い作業では被膜が噛んでいる異物もろとも擦ることになります。また薄く塗り広げる仕上げ作業でも過度に擦る場面が増加しやすく、磨き傷を増やすリスクが高いです。

※古い被膜の除去不足により、古いWAX成分が蓄積してボディが曇ります
※水分の拭き取りによりボディが温まりやすく、WAX成分が染み込むとボディに色ムラが発生します。(濃い色のボディは目立ちますし、色ムラは除去不可)

◆液体(非ガラス系コーティング剤)◆
 特性など:
  綺麗な仕上がりが容易
  撥水または親水による保護効果、持続性はあまり期待できない
  効果が薄まるにつれて、ボディへのダメージが増える
 手間など:
  ボディが濡れている状態で施工する製品なら、拭き上げ作業が軽減

 ボディ表面に撥水/親水の効果を付与して汚れや水分を留まり難くします。
 洗車は、効果切れ前にボディの汚れを落として再度効果を付与する作業になります。
 使用方法によっては拭き取り作業の簡素化(擦る場面の減少)に繋がり、磨き傷リスクは低下します。
 最近の液体製品は防汚性能が高いものの、ボディの保護効果やその持続性は固形におよびません。

※ボディ上の水分が不足していると、塗りムラが発生してボディが曇ります
※固形と同様に、温かいボディへの作業は避けます
※スプレータイプの液体WAXは、仕上げ作業が簡素化されるものの、固形WAXの利点である保護性能や持続性は下がります。

◆液体(ガラス系コーティング剤)◆
 特性など:
  綺麗な仕上がりが容易
  ガラス系の被膜による保護効果、持続性が非常に高い
  繰り返し施工することで強固な被膜を形成できる
 手間など:
  特に最初の施工時は、ボディ表面の異物の完全除去が必要
  ボディが濡れている状態で施工する製品なら、拭き上げ作業が軽減

 ボディ表面に強固な被膜を形成して保護します。
 洗車は、ボディの汚れを落として被膜をメンテナンスする作業になります。
 ボディの保護効果とその持続性がともに高いため、WAXのように異物を噛むことも無く、洗い作業による磨き傷が発生し難いです。
 また、仕上げ作業も液体(非ガラス系コーティング剤)と同じ製品が多く、拭き取り作業を含めて擦りが少なくて済みます。

※撥水や親水とも違う、ガラス表面を水が流れる様相が特徴的です。

==
 洗車による磨き傷を回避する点で、ガラス系コーティング剤は最適です。
 撥水効果での水玉が転がる気持ちよさはないですが、施工後はボディへのダメージが蓄積せずに状態の維持が可能です。
 状態維持のため、洗車の頻度は落とさず、繰り返しガラス系コーティングを施しましょう。

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