オイルダンパーのセッティングを、パーツ別に整理する。
以下、第一弾はスプリング。
スプリングの硬さによって、車重を支える。路面からの衝撃や荷重に対して、反対方向へ作用する抵抗力。
1車重によるスプリングの沈み込み量は不変。
ダンパーの設定でスプリングをあらかじめ縮めている場合は、1車重による本来の沈み込み量からあらかじめ縮めた量との差分が沈み込み量となる。
一例)車重による本来の沈み込み量8mm - あらかじめ縮めた量3mm
= 静止状態で地面に置いた際の沈み込み量5mm
以下、スプリングを選択する際のポイント。
(記載内容はオンロードカーを想定している。)
①静止状態で車重による一定量の沈み込みが発生すること
およそ5mm前後、前輪<後輪を基本とする情報が多い。
荷重が抜ける(車体が浮く)際にも、どれだけ接地を維持できるかに係る量となる。車体側のイモネジで足回りの可動域を制限することも可能。
➁静止状態で①後のシャーシと地上の間に一定量のクリアランスが存在すること
およそ5mm前後、前輪<後輪を基本とする情報もある。
競技指向でクリアランスを狭くし低重心化を狙う場合が多いと思うが、地面との接触によるスピードダウンやダメージ回避にも考慮が必要。
クリアランス確保のためにスプリングを縮ませる場合、①の沈み込み量がその分だけ減少する点に注意。
③走行状態で、狙ったタイヤの踏ん張り強度に合うこと
前/後輪に求める踏ん張り強度次第。
※走行条件や操作内容による車の挙動修正を狙った強度、または地面との接触しない強度維持など
ダンパー(スプリング)調整の結果把握に必要なゲージはこちら。
第二弾、オイル編はこちら。
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