素材がポリカーボネートのボディでは、裏面からの塗装が基本。塗装後には表面の薄い保護フィルムを剥がすことで、本来の光沢のあるボディ面が露出する。
自然光がボディ表面で反射するため、ある程度自然な陰影(白飛び)は期待できる。
ボディの成型都合により平たんな、本来であれば起伏に富んだヘッドライト/グリル周りの陰影や、自然光の反射により陰影が付き難いボディの下半分の陰影を表現するべく、脳内塗装してみる。
まず、ボディ全面の基本カラーを明るめに想定、光の透過による発色落ちを防ぐための裏打ちカラーを基本「シルバー」にする。
なお、陰影付けとして発色を落とすための裏打ちカラーを「ブラック」にする。
ボディ裏面からステッカーを貼る場合、該当箇所の塗装前に貼り終える前提とし手順上では省略する。
以下、脳内塗装の手順。
①基本カラー以外となる箇所のマスキング
基本カラー以外で塗り分ける細部、モールなどのブラック、金属部のシルバー、ウィンドウの各所をマスキングして、基本カラーの付着を避ける。
➁ボディ全体を、基本カラーで一次塗装(淡)
ボディ全体的に基本カラーがのれば良いが、特に実車でいう板金の境目となるラインを基準に最低限にとどめる。
③実車でいう板金の境目をマスキング
幅の狭いマスキングテープで、実車でいう板金の境目をライン状にマスキングする。のちに基本カラーが一番薄い状態から、陰影付けの裏打ちカラー「ブラック」をのせ、発色を最大限落とす。
④ボディ全体を、基本カラーで二次塗装(濃)
後に裏打ち塗装するため、べた塗は不要。
より明るい発色とする裏打ちカラーのシルバーや、発色を落とす陰影付け裏打ちカラーのブラックが効くように、塗装の厚みを調整する。
光の反射による白飛びや、影を表現する場合は、裏打ちカラーのシルバーやブラックが表に出るよう基本カラーを薄くキープ。
⑤基本カラー以外で塗り分ける細部の塗装
この後裏打ちカラーのシルバーを塗装するため、裏打ち前に塗装が必要となる箇所を塗装する。
なお、裏打ちで使用するシルバー、およびブラック以外のカラーが対象。
⑥シルバー塗装箇所のマスキングを除去
この後裏打ちカラーのシルバーを塗装するため、シルバー塗装を兼ねる箇所のマスキングを除去する。
⑦発色を落とす箇所をマスキング
この後裏打ちカラーのシルバーを塗装するため、発色を落とす(影を付ける)箇所をマスキングする。
なお、自然な陰影付けのために、裏打ちカラーのシルバーとブラックが交わるライン上のマスキングは浮かせる。
裏打ちカラーのシルバーがのらなかった箇所は、この後ウィンドウ部を除いて裏打ちカラーのブラックで塗装される点に注意。
⑧シルバーでの裏打ち塗装
発色を上げる箇所、シルバー塗装する箇所(未塗装部)のマスキングが除去されていることを確認。
発色を落とす箇所、ブラック塗装する箇所(未塗装部)、ウィンドウ部がマスキングされていることを確認。
裏打ちカラーのブラックと交わるライン上のぼかし具合に注意しつつ、シルバー塗装する。
⑨ウィンドウ部を除き、マスキングを除去
実車でいう板金の境目を含め、ウィンドウ部以外のマスキングを除去する。
⑩ブラックでの裏打ち塗装
ウィンドウ部がマスキングされていることを確認。
ブラック塗装する。
(まずはこんなところかと。何かに気づいたら随時更新します。)
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